クラウドサービス(1)
クラウドサービスの形態は、大きく3つに分類出来る。
IaaS(Infrastructure as a Service)
基盤層に位置する。最下層と言える。
インフラストラクチャ(サーバー、ストレージなどのハードウェア機能)のみを提供する。
データセンター運用、仮想化テクノロジーなどがキーワードとなる。
PaaS(Platform as a Service)
サービス提供層。基本サービスの提供になる。
JavaEEフレームワーク環境とORACLEデータベースなどといった開発環境を提供する。
開発プラットフォーム、フレームワーク、DBエンジンなどキーワードかな。
米国Salesforce.com社が最初に提唱したコンセプトなのだそうだ。
SaaS(Software as a Service)
アプリケーション層に位置する。
ERPやグループウェアなどのアプリケーションサービスまで提供する。
ASP、ホスティング、ERP、CRMなど。
1999年に設立された米国Salesforce.com社が提唱したサービスの概念。
クラウドサービスは、その定義から2つに分類することが出来る。
パブリッククラウド(エクスターナルクラウド)
SaaSやASPなどで表現される、インターネット上に広く提供されているクラウドサービス。
クラウドコンピューティングやクラウドサービスが登場した当初は、単に「クラウドサービス」と言えばパブリッククラウドを指す場合が一般的であった。
利用者を限定しない形態をパブリッククラウド、特定の利用者を対象に提供されるサービスをプライベートクラウドとする向きもあるが、私はこれら両者は共にインターネット上にサービスが供給されていると言う観点からパブリックだと理解している。
プライベートクラウドには次に示すような解釈もあり、このあたりが「バズワード」と言われる所以でもある。
プライベートクラウド(インターナルクラウド)
企業内に構築したクラウド・コンピューティングのしくみのこと。
・・・へっ? イントラネット内のクラウドの仕組みって、そんなの意味あるのか?
サービスなり仕組みなり、それをシェアするからコストを低減出来たり、導入・構築の期間短縮出来たりするんじゃないのか?
もはや「言葉のお遊び」状態だな、こりゃ。