ICTの目

ICTに関する話題を中心に、気の向くままにボソボソと呟いています

BYOD考 ~その1.プロローグ~

BYOD・・・Bring Your Own Device
企業の従業員などが個人所有の端末を仕事目的に使用すること。

日本でも昨年あたりからよく言われるようになったのではないだろうか。
一般的には、個人端末を社内ネットワークに接続出来るようにすれば、
不正アクセスによる重要な情報の漏洩や損壊、
ウィルスプログラム・データの持ち込みによる社内機器の感染などのリスクが高くなる。

社給の端末であれば、MDM(Mobile Device Management)を強化したり、新たな仕組みを導入すれば良いが、
個人の端末となると そのような集中管理も難しい。
(技術的にではなく、運用ルールとして…)

諸外国のBYODの状況は、
欧州5~7割、米国4~6割、主要なアジア諸国8~9割
といった統計もあるようだ。

日本は?と言うと、およそ2割程度といったところらしい。
これはやはり、真面目で几帳面といった国民性が反映しているのではないだろうか。
情報セキュリティに配慮し、ルールだってちゃーんと守る、そういう人が多い国なんだと思う。

スマートフォンの小さな画面では、せいぜいメールやスケジュールにWebブラウズが関の山だったが、
今年はタブレット端末がブレイクしそうなので、本格的な業務利用も考えた方が良さそうだ。
APPLEiPadに続き、AmazonKindleGoogleからはNexus、国産でもSONY・シャープ・東芝富士通NECタブレット端末を出してきている。
10インチの大きな画面に高解像度なら、充分に業務端末として使えるのではないか。
(入力I/Fの問題は残るが…)

余談だが、BYODは「端末」だけに限定せず、
ソフトウェアの機能=技術を意味する BYOT(Bring Your Own technology)、
アプリケーションを指して BYOA(Bring Your Own Application)、
クラウドサービスで BYOC(Bring Your Own Cloud Service)
などと言った造語も生んでいるようだ。