ICTの目

ICTに関する話題を中心に、気の向くままにボソボソと呟いています

クラウドサービス(3)

<SaaS(Software as a Service)>

さて、いよいよクラウドサービスの本丸だ。
しっかしなぁ~。。。
その昔 汎用機が主流だった頃、「受託計算」って言ってたんだけど、根底は同じじゃないの?
インターネットが商用化されてからだったら、ASPだしね。

1999年、セールスフォース・ドットコムが、「ASP」の事を「SaaS」と命名し、あたかも斬新なサービスであるかのように売り出した。
・・・同じ事なんだけどね。
続いて2006年グーグルが、そのサービスを構成する概念として「クラウド・コンピューティング」を提唱した。
言わしてもらっちゃ何ですが、その24年も前にサンマイクロシステムズが既に提唱してた概念なんだよねぇ。

"The Network is the Computer"

それから、コンピューティングの概念ではなく、提供するサービスを前面に押し出して「クラウドサービス」と言われるようになった。
・・・って、同じじゃん、やっぱり。
まー、いっか・・・

クラウドサービスは・・・
グーグル、アマゾン・ドット・コムセールスフォース・ドットコム、・・・いわゆる新興IT企業発のフレーズ。
サービスそのものは、昔から存在していた訳だから。。。
ここに古参大手が割り込んで来る。マイクロソフトIBM、大手SIerに大手キャリア・・・。
今じゃ、IT企業じゃないところまで次々と事業参画してる。
さらには「プライベートクラウド」なる新造語まで飛び出し (・・・そりゃ、単なる自社導入型システムじゃろーが。何処にメリットがあるんぢゃ。インフラメーカーのセールストークぢゃろ)、
もはや何でもあり、「クラウド」と言った者勝ち状態。
は~。

そんな中 注目すべきは、やはりGoogle
Googleドキュメントは、Microsoftの独壇場だったOA(死語だな)ソフト市場に、殴り込みをかけてる。
まだまだひよっこだが、2~3年後どうなってるかはわからない。少なくとも携帯電話などのモバイル端末市場は、凌駕してそうな気がする。
発想が斬新だもんねぇ。インターネット上でその機能を提供してもらっちゃうなんて、まさに"SaaS"そのもの。
とは言っても、現時点でのMS-Officeの対抗馬は、やはりOpenOfficeだとは思うが。
Office2007とWindows7の一連の動きを見ると、Microsoftにとっても真面目に対応しなきゃならない驚異なんだろーねぇ、きっと。(ガンバレ!OpenOffice!)

企画書で少しだけ触れておこうか、Googleドキュメントのことは・・・。
ちなみに、ブラウザで全てを完結させようとしてるって事は、PCはMacでもLinuxでも良いわけで、MS-OfficeのみならずMS-Windowsすらも要らない世界にしようとしてるんだね、Googleって。
ホントに真っ向から喧嘩売ってるんだ。(ガンバレ!Google!)

SaaSとしては、やはりまだグループウェアやドキュメント管理、ビデオ会議などのコミュニケーションツールといったレベルが主流だ。
GoogleGoogleApps
MicrosoftのMicrosoftOnlineServices
IBMのLotusLive

まぁ、主要なところのサービスメニューを挙げておいて、自営の場合の償却費+保守費とのコスト比較でもしておけば、現在の実情は伝わるかなぁ・・・。

結論・・・
中小企業にとっては、提供されるサービスのターゲット規模がまだ大きいため、現時点ではコストメリットを作り出し難い。
な~んて感じになっちゃうのかなぁ。まだ数字の裏付け取ってないけど。

まぁでも、経営陣からしてみれば、情報システムの担当が食わず嫌いで頭から否定しているのではなく、前向きに検討しているという姿勢が伝わるだけでも安心なのではないだろうか。
今すぐジャストフィットのチョイスを見つけ出せ・・・といっている訳ではなく、ちゃんと調査・検討のプロセスを踏んでいるか?という事なんだろーね、きっと。
うん、自分も同じ事を部下に言いそうだ(笑)