Skypeの企業利用(2)
Skype 及び Skype for business に関して、再度 情報収集した。
(a)Skype(無料版)は、各機能ごとに通信方式をP2Pからクラウド・サーバ型へ移行しているが、全ての機能が完了したという情報は見つからなかった。ただし、大半の機能が最新バージョンでないと利用出来なくなってきている模様。
(b)Skype for Business(以下SFB)は、正規のクラウド・サーバ型のビデオ会議システム(マイクロソフト・旧Lync)。
(c)SFBを利用する場合、Skypeクライアント(PC側にインストールするソフト)は最新バージョンでなければならない。
(d)Skype(無料版)からSFBに通話する場合、Skype(無料版)クライアントは最新バージョンでなければならない。
上記より、Skype(無料版)の企業内利用時には、以下のような懸案事項が残る。
(1)通信方式の問題(P2P)
一部の機能が「旧Lync」サーバーに吸収されていないのではないか。この移行を積み残している機能について、P2P方式で通信される懸念がある。
(2)社内ネットワークのトラフィック抑止
音声・映像・画面共有のみの機能であれば、UTMなどの機器を経由させなくてもセキュリティ上の問題はないと考える。が、ファイル添付機能などの機能がある場合、セキュリティ対策は必須となる。トラフィック抑止の為に社内ネットワークを迂回させたい場合、ビデオ会議システムの機能はシンプルな方が良い。
(3)利用者を限定出来ない場合のリスク
以下の様な機能・条件の場合には、リスク回避の為、社内ネットワーク接続デバイスからの利用は避けたい。
①社外の不特定多数と接続可能
②ファイル添付などの機能がある
③意図せぬ相手から接続されてしまう危険性のあるP2P方式の通信 など