ICTの目

ICTに関する話題を中心に、気の向くままにボソボソと呟いています

ソーシャルメディアのビジネス活用

本サイト「ICTの右耳」の記事「ICT戦略」に挙げた「SMAC」で、「S:ソーシャル」はまだ企業内で有効活用出来ていないと書いた。・・・が、
最近各メディアのメールマガジン等で、脱メール、社内SNS・ビジネスチャットの有効活用といったセールス・プロモーションをよく目にするようになった。
そろそろ企業向けSNSやビジネスチャットの導入も、まじめに考える時が来たのかな。

SNSインスタントメッセンジャーの長所・利点を踏まえ、ビジネスシーンでの有効活用を考えてみたい。

その前に、ソーシャルメディアに関する利用状況などの、総務省の調査研究報告を見てみたい。

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総務省 情報通信政策研究所(IICP/Institute for Information and Communications Policy)
平成27年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」

  最近のブログでは、「いいね」ボタンが当たり前になり、
  面白い記事ならば、
  Twitterでツイートし、
  Facebookでシェア、
  はてなブックマークに追加して、
  Google+でフォローする、
  といった読者の姿が目に浮かぶ。

インスタントメッセンジャー系のLINE、ブログ系のTwitterSNSFacebookGoogle+
これらのビジネスでの利用シーンをイメージすれば、効果的なビジネスSNSのカタチも見えてくるか。。

Twitter

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ミニブログとカテゴライズされたりもするSNSの一種。リアルタイム性とパブリック性が最大の特徴と云える。
その拡散力の大きさと速さから、不特定多数への情報発信に向くだろう。
直ぐに頭に浮かぶのは、自治体などが災害時に用いる情報インフラとしての用途。
ニュース、天気、公共交通機関、災害緊急情報など、公共性の高い情報発信に最も力を発揮するのではないだろうか。
ビジネス用途としては、ツールを企業内情報システムに組み込んで得る効果は、殆どイメージが浮かばない。
タイムライン上に流れる大量のツイートを、自然言語処理を用いたビッグデータ・アナリティクスで、マーケティングに有効活用するなど、データの有効活用に用途があるだろう。

Facebook

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匿名性が前提のインターネットの世界に於いて、実名が原則のFacebookは特異な存在と云える。
実名制のSNSという事で、やはり思いつくのは、企業採用サイトとしての活用だろう。
情報発信サイトとしても機能するし、学生との双方向コミュニケーションも容易だ。

LINE

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インスタントメッセンジャーにも分類されるSNS。特定の相手との双方向コミュニケーションが最たる用途。
グループウェアの機能として最も有効活用出来そうなのが、LINEのようなグループディスカッションの機能ではないだろうか。
しかし、LINEが流行ったのは、スマホの電話帳との連携機能によるだろう。
だがこれはセットアップが容易だと言うだけで、インストール後も使い続けられこれだけ利用者が増えたのは、ポップアップ通知機能があったからだと思う。
つまり、使い勝手の容易さ、手っ取り早く使える事が、流行の最大の要因だと言える。

うちではG-Suiteを使っているが、モバイルデバイスではセキュアブラウザでしかG-Suiteは使えなくしており、ログインしないと未読メッセージの有無も分からない。
セキュリティ対策の一環として、ここは外せない。
外したとしても、そもそもポップアップ通知はしてくれないだろうし。。

また、メッセンジャーやチャットでは、統制されたグループ管理だと不便で、利用者が臨機応変にグルーピング出来る事も使い勝手の良さの要因の一つではないだろうか。
自由闊達なディスカッションは、利用者側から発生する寄り合いの中からこそ起きるような気がする。

現状のメールベースの仕事の手順の中で、もう一度困りごとを整理し、それを解決する手段としてどの様なものがあれば良いのかを整理する必要がありそうだ。