ICTの目

ICTに関する話題を中心に、気の向くままにボソボソと呟いています

グループウェア シェア

愛読メルマガの一つ、キーマンズネットより「グループウェア シェア」が公開された。
ID数による国内利用者数シェア(2015年度予測値)だそうだ。
メーカ(ベンダ)シェアしかわからないので、ノークリサーチ社のプレスリリースも参考にして、サービス/プロダクト情報を付加した。

出典:キーマンズネットグループウェア シェア情報アーカイブ」(富士キメラ総研・2015年市場調査レポートより)、ノークリサーチ「2015年中堅・中小企業における『グループウェア』の利用実態とユーザ評価」

29.7% ○マイクロソフト(Office365など)
25.3% ○Google(Google Appsなど)
9.3% ○IBM(Connections Cloudなど)
7.4% ○サイボウズ(cybozu.comなど)
7.3% ●IBM(Notes/Dominoなど)
5.5% ●マイクロソフト(Exchange Serverなど)
5.2% ●サイボウズ(Office,Garoonなど)
3.5% ●ネオジャパン(DesknetsNEOパッケージなど)
1.0% ○ネオジャパン(DesknetsNEOクラウドなど)
1.0% ○富士通Mkt(WebOfficeなど)
1.0% ●NEC(StarOfficeなど)
2.1% ●その他プロダクツ
1.7% ○その他クラウドサービス

○:SaaSパブリッククラウドサービス
●:オンプレミス向けプロダクト(パッケージソフトウェア)
※全体で875万5千IDと見込んでいるとの事だが、グループウェアの利用者は総人口の1割未満という事になり、これは意外と少ないという感触だ。

今年度中に、75%以上がクラウドサービスへシフトを終える事になる。
8割近くが外資系の製品となり、なんと全体の過半数を"Office365"と"Google Apps"が占有する。
グループウェアと言えば"Exchange Server"や"Notes/Domino"といったオンプレミスタイプだったのは、既に過去の話となった。

私の会社でも、マルチデバイス/マルチプラットフォームや、OS(Windows)・ブラウザ(IE)のバージョンアップへの追従の煩雑さを考慮し、モバイルシーンでの利用が主体となる業務スタイルのアプリケーションは(グループウェア、経費精算、考課、SFA、稟議申請など)、オンプレからクラウドへの移行を進めている。

もはや「クラウドファースト」は流行語ではなく、ビジネスシーンの現状を表す言葉となった。

「最愛なるニレの木さま」 ―心温まるIoTのお話―

オーストラリア・メルボルン市でのお話です。

「今日、私はセント・メアリー大学を卒業しました。そして、あなたの(枝にじゃなくて)その光輝く美しさに心打たれました。あなたはこれからもずっとこんなメッセージを受け取り続けるでしょう。あなたはそれほどまでに素敵な木なのだから。」

これはメルボルンの大学を卒業する学生から「緑葉の楡(ニレ)」宛に書かれた手紙の抜粋で、メルボルン市民と街の木々との間で今なおやり取りされ続けている幾千ものメッセージの一つなのです。

メルボルン市では街の木々について気付いた事を市民が簡単に連絡出来るように (樹木の病気や傷みなど)、2013年に市当局が木々にID番号とメールアドレスを付与しました。

そのうちに人々は、「工事で枝を傷付けた事へのお詫び」や、「光合成への感謝」、「木の性別に関する質問」や「時事問題への投げ掛け」など、様々なメッセージを木々宛に送る様になりました。

はては「米ミシシッピ州北東部の小さな農場の樫の木(の代理人)」からも・・・。

 

親愛なる緑葉のニレ様 (To: Green Leaf Elm, Tree ID 1022165)

あなたがセント・メアリーでの暮らしを気に入っていればいいのですが・・・。
私も大抵の場合はここが好きです。
もうすぐ試験がやって来るので、必死に勉強してるはずなのだけれど・・・。
あなたには試験なんてありませんよね、だって木だから。
私達には共通点があまりないので、そろそろ話す事がなくなってきました、そもそもあなたは木なのだし。
でも、ここで一緒にいられて良かった。 ありがとう、Fより

やがて木々から返信のメールが送られるようになります。

こんにちは、Fさん
私はここでの暮らしが気に入っています。あなたには試験を立派にやり遂げて欲しいと思っています。
自然は、人々が積極的に学ぶように影響を及ぼす事が出来ると、研究によって示されています。だから、私があなたの学びを鼓舞出来ればと思います。
では、成功を祈っております。 緑葉の楡より (Green Leaf Elm, Tree ID 1022165)

M2Mから発展した本当のIoTじゃなく、いわばH2H(Human to Human)版IoTといった感じのお話ですが、モノを擬人化すれば、そこに人と人とのコミュニケーションの新たな入口が出来上がるのですね。

物質的な豊かさを追求するM2MのIoTは 今後の経済発展に必要不可欠ですが、
心を豊かにしてくれる こんなH2H版IoTも捨てたものじゃありませんね。

"When You Give a Tree an Email Address"
"I was struck, not by a branch, but by your radiant beauty. "は、
「枝に(鞭)打たれる」と、「光り輝く美しさに(心)打たれる」を、
「打たれる」で引っ掛けたのですね(^^;

アナログ的なIoT・・・「どこそこの今のお天気」なども同じような仕組みですが、モノの擬人化を上手に使って地域興しのコミュニティが形作れたら、なんだか楽しそうです。

SMAC の今後

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ITの次なるトレンドは、ソーシャル、モバイル、クラウドビッグデータ、と言われて久しい。
SNSも、スマデバに代表されるモバイル・デバイスも、クラウドサービスも、今や目新しさを感じない耳慣れた用語として定着してきた感がある。
ビッグデータも、NHKのニュースWebのコーナーの一角を担うなど、(つぶやきビッグデータ・・・ソーシャル×ビッグデータ・アナリティクス)
もはや一般用語である。
 S…Social Service(ソーシャルサービス)
 M…Mobile(モバイル)
 A…Big Data Analytics(ビッグデータ・アナリティクス)
 C…Cloud(クラウド

二十数年前に流行した「ネオダマ」も、いまや極々当たり前の事柄となった。いま、SMACは一般化の段階にあると言える。
 ネ:ネットワーク
 オ:オープンシステム
 ダ:ダウンサイジング
 マ:マルチメディア

最近のトレンドでは、IoT(Internet of Things)が旬を迎えているように感じる。
近年では、システムの導入や更改に於いては「クラウド・ファースト」となり、まず先にクラウドサービスを検討するご時世となった。
スマートフォンタブレットのビジネスシーンでの利用も、フツーの景色となった。

数年前にクラウドサービスについて、何回か別のブログに書いた。

当時はまだ先の事のように感じていたが、今現在、オンプレのNotes/DominoをGoogleAppsに移行中である。
やはりITの世界の時流は速い。
これから先、オンプレミスの情報システムのクラウドサービス化は、益々加速していくだろう。
ハードウェアメーカの顧客は一般企業ではなく、データセンターなどのクラウドサービス事業会社のウェイトが高まっていくとみられる。
今後、SaaSやPaaSなどのクラウドサービスがさらに浸透していき、ITは「所有」から「利用」へと加速していくと思われる。

ではそれを利用するデバイスの形態はどうなっていくのか。
WindowsのOS製品名は「Windows10」で最終となるそうな。
デスクトップOSとしては、もうドラスティックな改変はないという事なのかな。Windows8で大失敗したし・・・

今後ビジネスモデルとして金になるのは、やはりタブレットをはじめとしたモバイル・デバイス市場なのだろう。
デスクトップOSのカテゴリでは、OSS(オープン・ソース・ソフトウェア)が主流になったりするかもしれない。
(個人的にLinuxファンなので・・・)

オフィススイートのカテゴリでも、MS-Officeのプロダクト単体の販売でのビジネスモデルは崩れつつある。
クラウドサービスとのセット販売でないと、もはや生き残る道は残されていないと思われる。
個人使用でも20年ほど続けたMS-Officeユーザに終止符を打った。
さすがに Libre Office ではデータの互換性に問題が多過ぎて、現在は Kingsoft Office ユーザである。

以前にも散々愚痴ったが、
これから先、クラウドサービスやモバイルデバイス市場で、MicrosoftGoogleAppleの壮絶なバトルが繰り広げられていくのだろうか

Ubuntu と Windows の Thunderbird メールクライアント データの 同期

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オンラインストレージ・同期クライアント: Dropbox
メールクライアント: Thunderbird バージョン31.6.0
確認OS: Windows7/8.1、Ubuntu 12.04.1/14.04

概略:
(1)「プロファイル」と呼ばれる メッセージデータと設定情報を、Dropboxの同期フォルダに配置。
(2) iniファイルのProfile情報のフォルダパスを、Dropboxの同期フォルダに変更。

詳細:
(1) プロファイルのパス
Windows
C:¥Users¥[ユーザー名]¥AppData¥Roaming¥Thunderbird¥Profiles¥
Ubuntu
/home/[ユーザ名]/.thunderbird/  ※ピリオド付きディレクトリは、隠しディレクト

(2) “xxxxxxxx.default” というディレクトリを、Dropboxの同期ディレクトリに移動
※ xxxxxxxxの部分は、Thunderbirdが一意に付与するディレクトリ名
https://support.mozilla.org/ja/kb/profiles-thunderbird

(3) “profiles.ini” のパス
Windows
C:¥Users¥[ユーザー名]¥AppData¥Roaming¥Thunderbird¥profiles.ini
Ubuntu
/home/[ユーザ名]/.thunderbird/profiles.ini

(4) “profiles.ini” の変更内容
「Path=」の部分をDropboxの同期フォルダのパスに書き換える
Windows
(変更前) Path=Profiles/xxxxxxxx.default
(変更後) Path=../../../Dropbox/[同期フォルダ名]/xxxxxxxx.default
※フォルダ「Dropbox」直下に配置しても可
Ubuntu
(変更前) Path=/xxxxxxxx.default
(変更後) Path=../Dropbox/[同期フォルダ名]/xxxxxxxx.default
※フォルダ「Dropbox」直下に配置しても可
絶対パス指定だと上手くいかなかったので、相対パスで指定。

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補足:
同期クライアントソフトでLinux版×日本語版があるのは、Dropboxだけだと思います。他に見つけられませんでした。
http://freesoft-100.com/pasokon/online-storage-client.html
DropboxThunderbirdも、Ubuntuソフトウェアセンターにあります。

私は、Thunderbirdのサーバ設定では、すべてのMailサーバをPOPで利用しています。
IMAPにした場合の動作は未確認です。
最近はIMAP対応のメールサービスが増えてきたので、利用メールサービスが全てIMAP対応の方は、そちらの方が良いと思います。
https://support.mozilla.org/ja/kb/imap-synchronization

私の場合はYahooメールがサポート対象外なので、仕方なく。。。
http://www.yahoo-help.jp/app/answers/detail/p/622/a_id/77496
(昔はプロバイダ各社ともPOPのみでしたが…)

Thunderbirdを起動しているPCは、常に1台だけの状態にしておくのが望ましいでしょうね。

Ubuntu インストール USBメモリ から・・・

動作の緩慢になったDeskTop-PCや XPのサポートが終了したNote-PCに、UbuntuをInstallして使っている。

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10.04LTSや12.04で 都度々々 ISOイメージのLive-DVDを作成していたが、USB-Flashメモリに直接Install出来るようなので、その手順を備忘録として…

 セットアップPC環境
 CPU : Intel Celeron SU2300 1.2GHz
 MEM : 2+2GB
 SSD : 250GB(Samsung 840EVO)
 OS : Ubuntu 12.04.1(LTS版)
 デスクトップ環境 : LXDE
 Install先ドライブは、USB3.0接続の 8GB-Flashメモリ(Buffalo)

(1) ISOイメージのダウンロード
Ubuntu Desktop 日本語Remix (14.04 …LSTバージョン)
https://www.ubuntulinux.jp/download/ja-remix

(2)ブータブルUSBの作成
メニュー(LXDEの場合) >設定 >ブータブルUSBの作成
Install元Diskイメージ(.iso)又はCD → /home/ [ユーザー名] /ダウンロード/ [14.04のイメージFile名.iso]
使用するDisk → Generic Storage Device(/dev/sdb) …USB-Flashメモリ
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(3)PCをUSBから起動
Ubuntuを試す」を選択して、一旦シャットダウン。
SSDはエコなUbuntuには勿体ないので、新しく購入したWindows8.1ノート用に使う事にして、余っている SATA80GB-HDDにUbuntu14.04をInstallする。
HDDをフォーマットしてから、SSDと差し替える。
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(4)パーティション フォーマット
Windows-PCで使っていたHDD(=NTFS-Format)なので、Linux File-System形式でFormat
メニュー(LXDE) >設定 >GParted
アンマウント → ext4でフォーマット

(5)PCをUSBから起動
Ubuntuをインストール」を選択

パッケージングされている著名なアプリケーションは、以下の通り。
 FirefoxMozillaファウンデーションオープンソース ウェブブラウザ
 ThunderbirdMozillaファウンデーションオープンソース電子メールクライアント
 LibreOffice(Writer,Calc,Impress,Mash,Draw,Base) … オフィス スイート

Ubuntuソフトウェアセンターから追加で入れておきたいアプリケーション
 LXDE … 軽量・高速 デスクトップ環境(好みによります)
 Samba … UNIX系のWindows Network System (File Server、Print Server、Domainコントローラなどのデーモンプログラム)
 Sambaサーバ管理 … 対話型Samba設定のGUIツール
 Krusader … ファイルマネージャ
 GParted … パーティション操作ツール
 Chromiumオープンソース ウェブブラウザ
 DropBox … オンラインストレージサービスの同期クライアント

暮らし、務め、稼ぎ

その昔、農村社会には3つの仕事があったそうだ。
●「暮らし」 自分たちの衣食住などに関する自給生産のこと。生活に必要な物はなるべく自分たちで賄うようにしていた。
●「務め」 地域や属する共同体の中でお互いに協力して支えあう行い。
●「稼ぎ」 収入を得ること。現代では、「仕事」と言えばこれを指すようになった。

現代は貨幣経済社会なので、自給自足するよりも「稼い」で生活に必要な物を買った方が遥かに効率的だ。
だから「暮らし」の仕事はなくなり、「稼ぎ」で得た貨幣によって、必要な物を買う。

同じように、「務め」によって賄われていた事も、サービスとしてお金を払えば買える。
では、買えない人達はどうするのか。
様々な理由によって、「務め」を供給して社会に奉仕/貢献することは難しいが、何らかの助けを要する人々はどうすれば良いのだろう。

資本主義社会では、勝者が富み、益を被る様になってしまった。
貨幣経済の社会が、「稼ぎ」至上主義を後押ししたとも言える。

しかし、訳あって「務め」を供給出来ないが助けが必要な人々の為に、
社会奉仕活動である「務め」は必要だ。
自分が「助け」を必要としていないとしても・・・


JR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」をデザインした水戸岡氏が、その著書の中で著している。
稼ぎ仕事は「米仕事」、務め仕事は「花仕事」
そして、以下のようなお話も・・・

例えばですよ、JR九州であるとき、ぼくが電車の床を木にしましょうっていう提案をしました。でも担当者は「いや、水戸岡さん、木はコストが高いしメンテナンスが大変で、気密性がないし加工性も悪いから、樹脂の長尺シートにしてほしい」って、そう言います。
彼はそれをJR九州の社員として発言しているわけですが、自分の家庭ではおやじをやってるわけですね。もし君が息子のために電車を造るなら、床を木にするか、樹脂にするか、どっちにするの君はって聞いたら、「そりゃ水戸岡さん、当然木でしょう」って答えたんです。「お前さっきさ、樹脂って言ったじゃないか。会社員の答えと、おやじとしての答えが違うのはおかしいじゃないか」って言ってしまいましたが。
人生は1つしかないのに、この矛盾が日本の国をダメにしてるんでしょう。会社での答えと家に帰っての答えが違うのでは、ハッピーにならない。これがこの日本の、いろんな問題を全部生んでいるんですよ。結局は、人は企業人でいるだけでは済まないんだし、半分半分の生き方をした方がおのずと正しい答えを見つけられる。
企業の立場でものを決断すると間違える可能性が高いですよ。できれば、自分たちの子どもと次の世代を考えて、それでものを決めると、ほとんど間違いがない、正しい決定ができると思います。それは目先の利便性や経済性を優先することではなくなるんで、長期の展望でものを決めていくから、正しい答えが出るんですよ。


資本主義の競争原理だけではない、+αを持つ豊かな社会に成熟する事を望んで止まない。

BYOD考 ~その1.プロローグ~

BYOD・・・Bring Your Own Device
企業の従業員などが個人所有の端末を仕事目的に使用すること。

日本でも昨年あたりからよく言われるようになったのではないだろうか。
一般的には、個人端末を社内ネットワークに接続出来るようにすれば、
不正アクセスによる重要な情報の漏洩や損壊、
ウィルスプログラム・データの持ち込みによる社内機器の感染などのリスクが高くなる。

社給の端末であれば、MDM(Mobile Device Management)を強化したり、新たな仕組みを導入すれば良いが、
個人の端末となると そのような集中管理も難しい。
(技術的にではなく、運用ルールとして…)

諸外国のBYODの状況は、
欧州5~7割、米国4~6割、主要なアジア諸国8~9割
といった統計もあるようだ。

日本は?と言うと、およそ2割程度といったところらしい。
これはやはり、真面目で几帳面といった国民性が反映しているのではないだろうか。
情報セキュリティに配慮し、ルールだってちゃーんと守る、そういう人が多い国なんだと思う。

スマートフォンの小さな画面では、せいぜいメールやスケジュールにWebブラウズが関の山だったが、
今年はタブレット端末がブレイクしそうなので、本格的な業務利用も考えた方が良さそうだ。
APPLEiPadに続き、AmazonKindleGoogleからはNexus、国産でもSONY・シャープ・東芝富士通NECタブレット端末を出してきている。
10インチの大きな画面に高解像度なら、充分に業務端末として使えるのではないか。
(入力I/Fの問題は残るが…)

余談だが、BYODは「端末」だけに限定せず、
ソフトウェアの機能=技術を意味する BYOT(Bring Your Own technology)、
アプリケーションを指して BYOA(Bring Your Own Application)、
クラウドサービスで BYOC(Bring Your Own Cloud Service)
などと言った造語も生んでいるようだ。

遅いWindows、高いMS-Office  ~その2.Officeスイート編~

だいたい 高過ぎるわな、 MS-Officeは。。

で、利用者を無視して傲慢にバージョンアップし、非互換項目も作り、操作性を一新する。
OSS(オープン ソース ソフトウェア)系オフィススイートや他社製廉価版製品への対策として非互換項目を用意し、オフィストレーナー関連のビジネス活性化の為に操作性を一新する。

ホント、頭に来る。
ここでもユーザー不在のビジネスが展開される。

Office97購入以来まじめにバージョンアップ購入し続けて来たが、2003からはそのまま使い続けている。
個人使用に関しては、もう Apache OpenOffice(もしくは LibreOffice)にしようかと思う。

しかし、会社の方は業務アプリとの連携がある為、そう簡単には行かない。
うちはボリュームライセンス方式なので、バージョンアップ時には相当額の買い物となる。

世の中の企業は大半がMS-Officeを使っている筈だ。
数百本、数千本、数万本、 ×数百万社?、数千万社?
もの凄いライセンス収入だと思う。

そんなに開発コストが掛かっているとは思えない。たったあれだけのアプリでしょ?
絶対ボロ儲けのはず。でなきゃ、別のカテゴリで利益を浪費しとるじゃろ。。

以前に OpenOffice.org への移行を検討した事があった。
検証結果からの判断では、表計算もプレゼンもNGだった。

こちらもスマートデバイスのアプリなどが突破口にならないかなぁ・・・

もう暫くはMSの蟻地獄に悩まされる事になりそうだ。。。

遅いWindows、高いMS-Office  ~その1.OS編~

スマートデバイス市場が活気付いている。
昨年のスマートフォンの勢いは、凄まじかった。
今年あたりからは、タブレット端末も勢い付くのでは?…と、個人的には見ている。

パーソナル用途で考えればスマートフォンで事足りるのだろうが、ビジネス用途まで考慮すると、4~5インチの画面は不便だ。
ビジネスパーソンスマホタブレットの2台…といったスタイルが当たり前になっていくのかも知れない。

ノートPCの何が駄目って、言わずと知れた 搭載OSだろう。
とにかく起動が遅いし、動作が重い。
バッテリーも良く減る。
キーボードについては、必要不可欠ぐらいまで思っているのだが。。

ノートPCの形状自体は、長年こなれて来て成熟した有用なものだと思う。
起動が早く、サクサク動き、バッテリーが長持ちし、もっと軽くて薄けりゃいいのに・・・

Androidタブレットが突破口となって、端末としてのWindowsパソコンの牙城が崩れないかな。
ChromeOSやUbuntuなど、PCのテリトリーでもLinuxなどのWindows以外のOSがもう少しシェアを伸ばし、MSの独占状態を切り崩してくれれば、利用者にとってもっと快適な環境にならないだろうか。

古くなってWindowsがドロンとしか動かなくなったデスクトップPCを Puppy Linux で使用しているが、ビックリするくらい動作が速い。

使いもしない機能をどんどん増やされ、そのせいでより性能の良いマシンを買わされる・・・ウィンテル連合のあの戦略は一体なんだったんだろうと改めて感じさせられたものだ。
まさにユーザー不在の開発・販売戦略。。。

クラウドサービス、シンクライアント、仮想デスクトップなどが浸透して行けば、不必要に重装備のWindowsパソコンに生き残る道なんて残されていないように思う。

スーパーコンピュータ 京

かつて事業仕分けで「2位じゃダメなんでしょうか」と言われたスーパーコンピュータ。
受難の時代にくじける事無く、無事2011年度上期・下期と1位になってくれた。
わが街 神戸・ポートアイランド理化学研究所に設置されている、
「京」だ。

TOP500プロジェクトでのランキングでは、
2011年上期・下期に1位を取ってくれた。
最新ランキング(2012年下期)では3位になってしまった。
現在は、クレイ、IBMと米国勢が1・2位を占めている。
(クレイって倒産したんじゃなかったんだ…。懐かしい響き。。)

2012年上期トップ10の国を見ると、
米国3、日本1、ドイツ2、中国2、イタリア1、フランス1 となっている。

技術大国である事を世界に知らしめる為には、
やはり№1になる事は重要だし、
より多く上位にランクインして欲しい。

かつての世界一 国産スパコンと言えば、有名な
地球シミュレータ」がある。
2002年上期から2004年上期までの5期 №1に君臨した。

下世話な話だが、
初期構築費は、
地球シミュレータ…600億円
京…1,120億円

維持費は、
地球シミュレータ…50億円/年
京…80億円/年


・・・ん~
やっぱり、

2位じゃダメなんでしょうか ^^;

うるう秒

今年の7/1は、他の日より1秒長い。

うるう年は、
地球の公転がちょうど365日ではなく半端な時間だから(365日5時間48分45.216秒)、
その調整の為に挿入される日だが、

うるう秒というやつもあるらしい。

これは、原子時計の世界協定の時刻と地球の自転との誤差を補正する為のもの。

で、3年半ぶりに1秒挿入されるのが、今日。
今日は、
午前8時59分59秒と午前9時00分00秒の間に、

「8時59分60秒」が挿入される。


一分一秒を大切に・・・

なんちゃって

中国の勢い

5年ぶりに蘇州へ出張で行った。
そこから内陸側へ高速道路で2時間強、溧陽(リーヤン)という所にも工場とオフィスがある。

蘇州は、昨年万博の開催された上海から高速道路で2時間弱のところにあり、
県級市としての面積がほぼ兵庫県ほど(約8,500km²)、
人口は兵庫県や福岡県より100万人近く多く 約620万人もある。
市区としても、面積が神戸市の約3倍の1,650km²、人口は神戸市より100万人ほど多い約240万人。

5年前に訪れた時も既に大都市だったが、上海万博の影響なのか、5年前よりも格段に街が綺麗になっている印象を受けた。
前回訪れた時期が黄砂の頃だったからなのかも知れないが…。

Photo

蘇州から溧陽への移動中、高速道路を走る車の窓からの景色の変化に驚かされた。
相変わらずだだっ広い起伏のない原野を、ひたすら真っ直ぐ延びる高速道路を走るのだが、途中に建設中の高層ビル群が点在していた。

おそらく住居用の高層マンションなのだろうが、あんなに沢山作っても入居する人間はごまんといるのだろう。

さすが13億人国家。
5年前には、こんなに高層マンションは建設されてなかったゾ。

そして、この快適な生活を夢見て人々は頑張って働き、それがそのままこの国の勢いになっているのだと思う。
貧しいが故に、豊かさにあこがれる人達のパワーは計り知れないものだろう。

ハングリー精神を失い、社会・経済の行き詰まりを感じるわが国では、太刀打ち出来ないのかもしれない。

ほのぼの癒されるブログ

今日は、偶然見つけた素敵なブログを紹介します。
ブランディングディレクターという肩書きを持つ、坂之上洋子さんのブログ「犬も歩けば 渋谷にあたる」の、
幼稚園の娘が決めた家の法律

最高に可愛いお嬢さんと、素敵なママさんの、ほのぼのとした日常のひとコマを垣間見ることが出来ます。

実はこの坂之上洋子さん、
社会派ブロガー「Chikirin」さんのブログ「Chikirinの日記」で紹介されていた、
「犬も歩けば英語にあたる」
の著者、坂之上洋子さんでした。
Chikirinさんのブログで紹介されていた坂之上さんのお人柄が素敵です。

(以下、ブログ本文から引用)
その上、著者の坂之上さんがまたいい人なんです。読んでて「まじなの?」っていうくらいいい人だとわかります。ある意味、ちきりんと対極っていうか。「こんないい人がいるのね、世の中」くらいの驚きがあります。
この本を読んで、ちきりんは思いました。「文章ってこんなにストレートに書き手の人柄を表すんだなー」って。

とまぁ、絶賛です。

「幼稚園の娘が決めた家の法律」からも、坂之上さんの人柄はにじみ出ていますから、至極納得。

これはちょっと、「犬も歩けば 渋谷にあたる」を全編読まねば・・・(笑)


追伸
Chikirinさんのブログ「Chikirinの日記」もなかなか読み応えがあります(^^)

Ubuntu

Puppy Linuxに続き、UbuntuをデスクトップPCにインストールした。
Ubuntu
ついでにドライブをフォーマットして、Windowsも消してしまった。
先日Windowsを軽くしようとして、いろいろプログラムを削除し過ぎてしまい、
少々不自然な動作をするようになっていたので未練はない。

さて、そのUbuntuだが・・・
10.04 LTS(長期サポート付) をインストールした。
インストールがきわめて簡単なのは有難かった。

ブラウザは Mozilla Firefox 3.6
オフィススイートには OpenOffice.org 3.2
がパッケージされている。
Windowsマシンの代わりとしてなら、充分に使えそう。
まぁ、Win7ネットブックがあるので、これで仕事はしないだろうけど・・・

使った感じはWindowsPCと大差なし、速さも。
という事で、ネットサーフィンや音楽を聴いたり、YouTubeを観るだけなら
Puppy Linuxで充分かな。
Puppyはとにかく速いので。
んじゃ、何に使おうか?…

ネットワークレスポンス測定

事業所の事務担当者から
「アプリケーションを使っていてレスポンスが遅すぎる。何とかならないか?」
とリクエストをもらった。
まぁ、本社はLAN、事業所はWANなので、
本社と比べられたら遅いのは当たり前なのだが。

そうは言っても、ネットワークの再構築以降
この2年程データを採取していないので
レスポンスを測定して まずは数値で判断してみよう。
ボトルネックを突き止めるにしても、説得力のあるネタが必要だし。。。

前回担当させた部下が辞めてしまい
ドキュメントも残っていないので、
自分で簡単なツール(batファイル)を作ってみた。
ご参考までに、掲載する。

====================
@echo off
:start rem 開始

rem 拠点01・下り
echo 011,本社→拠点01,192.168.mmm.nnn,開始時刻,%time%>>response.log
copy /d /y /z /b "\\192.168.mmm.nnn\alluser\response-test.dat" "c:\response-test.dat"
if not errorlevel 0 echo エラーが発生しました 本社→拠点01 192.168.mmm.nnn>>response.log
echo 011,本社→拠点01,192.168.mmm.nnn,終了時刻,%time%>>response.log

rem 拠点01・上り
echo 012,拠点01→本社,192.168.mmm.nnn,開始時刻,%time%>>response.log
copy /d /y /z /b "c:\response-test.dat" "\\192.168.mmm.nnn\alluser\response-test.dat"
if not errorlevel 0 echo エラーが発生しました 拠点01→本社 192.168.mmm.nnn>>response.log
echo 012,拠点01→本社,192.168.mmm.nnn,終了時刻,%time%>>response.log

(以下、拠点分だけ繰り返し)

:loop rem 1800秒の待ち合わせと、先頭からの繰り返し
ping localhost -n 1800 > nul
goto start
====================

ローカルCドライブ直下の"response-test.dat"というファイルを、
拠点ファイルサーバへコピーした後、
拠点ファイルサーバからローカルへコピーする。
それぞれ前後でタイムスタンプをログファイルに出力するという簡単なものだ。
サンプルでは30分待ち合わせて繰り返すようになっている。

このバッチファイルを起動するPCを、基幹系セグメントと情報系セグメントに配置して、
採取したい曜日・時間帯に起動しておいた。
社内ネットワークは基幹系/情報系と二重化しており、
障害発生時には自動的に切り替わるようにしてアベイラビリティを上げている。
念の為に、tracertコマンドでルートを確認しておく。

全ての拠点において次のような結果となった。
基幹系・上り= 情報系・上り/下りの半分~1/3程度
基幹系・下り= 基幹系・上りの1/3程度
※上り…拠点→本社、下り…本社→拠点

はぁ~
残念ながら、何処かに問題があるかのような結果だ。。。
集計したピボットテーブルと、ログデータをプロバイダーやベンダーに提示して、
調査を依頼する事にした。